Platform Builder 5.0用、ARMエミュレータBSPで、SDKを作成する方法

Visual Studio 2005ではスマートデバイス開発用のエミュレータはARM用しかありません。
付属や、MSで配布されているSDKのエミュレータイメージで十分な場合は良いですが、不足がある場合は自分で作らないといけません。
ただ、Platform BuilderにはARM用のエミュレータを作成するBSPは標準でついていません。
なので、下記のBSPを準備して使用します。
(実際にはエミュレータイメージを直接作るのではなくエミュレータ用のSDKを作成するのですが。)

ただ、ちょっと問題があって通常の設定方法でSDKを作成するさいにエミュレータイメージを含めることができないのです。しかもちょっとめんどくさい。ヽ( ̄▽ ̄)ノ

・BSPの入手
  VS2005で使用可能なエミュレータBSPの配布場所
  http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=474b03a6-e87d-455d-bc16-b8cf18ef39b4&displaylang=en
  BSPをインストールしたフォルダにある文章を参照してください。
  簡単に抜粋してメモです。

・インストール
・BSPをベースにしたプラットフォームを作成しビルド
・[プラットフォーム]→[SDK]→[新規SDK]を選択し、作成する
・[プラットフォーム]→[SDK]→[SDKの構成]にて任意の設定をする
  ここでエミュレータの設定はできない。
・C:\WINCE500\PLATFORM\Deviceemulator\Using the CE DeviceEmulator.rtf
  を、参考にして
 C:\WINCE500\PBWorkspaces\<プラットフォーム名>\ExportSDK.sdkcfg
  を、編集する
  ・下記の行を探す
  <PropertyBag NAME="DeviceEmulation">
  </PropertyBag>
   上記の2行の間に下記のように変更する
  <PropertyBag NAME="DeviceEmulation">
    <Property NAME="Default Image">1</Property>
    <PropertyBag NAME="1">
      <Property NAME="ImageName">適当な名前</Property>
      <Property NAME="VMID">任意のGUID</Property>
      <Property NAME="Default Skin"/>
      <Property NAME="Height">480</Property>
      <Property NAME="Width">640</Property>
      <Property NAME="BitDepth">16</Property>
      <Property NAME="Memory">128</Property>
      <Property NAME="Bin Dest">Emulation\nk.bin</Property>
      <Property NAME="Fixed Screen">1</Property>
      <Property NAME="CpuName">ARMV4I</Property>
      <Property NAME="DPIX">96</Property>
      <Property NAME="DPIY">96</Property>
      <Property NAME="SupportRotation">0</Property>
      <Property NAME="Enabled">1</Property>
      <Property NAME="Bin Path"></Property>
      <Property NAME="Ethernet">1</Property>
      <Property NAME="Ports">1</Property>
      <Property NAME="AdditionalParameters">
      </Property>
      <PropertyBag NAME="Skins"/>
    </PropertyBag>
  </PropertyBag>
  ・下記の行を探す
    <PropertyBag NAME="Added Files"/>
   これを下記のように変更する
  <PropertyBag NAME="Added Files">
    <PropertyBag NAME="{3B388597-0924-4102-ADFA-2519D2C3E11B}">
      <Property NAME="Source">C:\WINCE500\MyDeviceEmulation\ReleaseImage</Property>
      <Property NAME="Destination">Emulation</Property>
      <Property NAME="Subfolders">0</Property>
    </PropertyBag>
  </PropertyBag>

・編集し準備ができたのでSDKをビルドする
・できた、インストーラーを実行してインストールする
・Visual Stadio 2005を起動
 デフォルトでエミュレータの設定がスキンを使用するようになっているため使用しない設定に変更する。
・[ツール]→[オプション]→[デバイスツール]→[デバイス]
  →[デバイスを表示するプラットフォーム]で、追加したものを選択
  →[コンフィグファイルでつけた名前]のものを選択して[プロパティ]
    →[エミュレータオプション]を選択
      →[表示]タブ→[ビデオ]→[解像度など設定]
      →[OK]
    →[OK]
  →[OK]
・終了

プラットフォームビルダーで、WinCE5.0用のARMV4Iエミュレータの使用方法
http://blogs.msdn.com/barrybo/archive/2006/03/15/552045.aspx