ThinkPadシリーズのD2D領域復帰方法(Part2)

ThinkPad R40で実際にD2Dの復帰を行ったのでメモをします。
D2D領域が見えないパターンです。

お約束ですが、
この記事を起因としてトラブルが発生しても当方は一切の責任を負えません。
その当りをご了承の上、参考にしてください。

今回の復旧では完全に成功していないのではっきり言って自信ありません。全ての環境で当てはまるとは思えません。
自分メモとさせてください。


前準備
  • DOSで認識できるハードディスクの準備
    1. Win2000なのになぜかCドライブがFAT32という哀しい状況ならすること無しヽ( ̄▽ ̄)ノ
    2. ThinkPadに内蔵されているHDDがNTFSでフォーマットされているなら「MBM」や「パーティションコマンダー」などでFAT32の領域を作成してください。
    3. PCカードなどDOSで使用できる外付けHDDを用意する。
  • フロッピードライブの準備
  • 起動ディスクの準備
データの吸出し
  • [ACCESS IBM]で、「Access IBM Predesktop Area」(以下、管理画面)を起動
  • [Utilities]→[Recover to factory contents]を選択
  • DOSを起動していろいろ読込んでいる画面が流れるのでRAMディスクの登録が終くらいのタイミングで[Ctrl+C]を押してバッチ処理を停止する。
  • a:\recoveryに移動する。
    ex.
    ?:\>a:[Enter]
    a:\>cd recovery[Enter]
    もしかしたらバッチを止めた時点で選択されているドライブにもある。
    RAMドライブやFDを接続しているドライブレターが変る可能性があります。
  • 「fwbackup.exe」と「fwrestor.exe」をFDや別のHDのFAT32領域へコピー
    ex.
    a:\recovery>copy fwbackup.exe c:\
    a:\recovery>copy fwrestor.exe c:\
  • fwbackup.exeを使用してデータの吸出しをします。
    ex.
    c:\fwbackup.exe file=c:\img size=640
    sizeで指定したサイズに分割して保存してくれます。
    スイッチで「/?」と入力するとヘルプを見ることができます。
    ヘルプを見るとATAPIで接続されたHDDを選択することができるみたいです。2つ目のHDDをつなぐ手段が無いのでムリですけど・・・。
    R40のバックアップをするのにX31にfwbackupを使用したら失敗しました。
  • マシンからHDDを取り出して別のマシンに外付けケースで接続する
  • イメージファイルと「fwbackup.exe」、「fwrestor.exe」を別のマシンにコピーする。
    CD-RやDVD-Rに焼いておくと便利ですね。
D2Dデータの戻し
  • 古いHDDを外して新しいHDDを別マシンに接続する。
  • 新しいHDDにパーティションを作成する
    D2D領域用をディスクの一番最後にプライマリ領域として用意する。他はお好みで切り分けてください。
    フォーマットは、起動ドライブを一旦FAT32、D2D領域もFAT32にします。
  • 新しいHDDにイメージファイルと「fwrestor.exe」をコピーする
    コピーするのは一旦FAT32でフォーマットした1つ目の領域へコピーする。D2D用へはコピーしない。
  • 新しいHDDを本来のマシンに取り付ける。
  • DOSで起動後
    ex.
    a:\>c:\fwrestore.exe file=c:\img
    と、入力してリカバリ開始。
    イメージを分割して保存していた場合、img.001~img.004~と言った感じでいくつかファイルがあるはずですが、拡張子部分の数字は入力不要
  • 終了したらFDなど外して再起動
OSの再インストール
  • 起動後[Access IBM]ボタンを押して管理画面へ。
  • 「Recover to fatory contents」を選択してOSを工場出荷時へ。
以上で終了する予定でしたが・・・、そうは問屋が卸してくれませんでした!Σ( ̄□ ̄;


トラブル有りの再インストール
  • 起動後[Access IBM]ボタンを押す。
    パーティションの切り方がおかしい!とエラーが表示される。
    [F1]をおしてBOIS設定画面行くか、「Enter」で管理画面へ行くか選べるので[Enter]を押すと通常の管理画面が表示される。
  • [Recover to fatory contents]を選択する
    また、エラーが表示される。
    LBAとCHSの値が違うので修正しますか?と聞かれるので「YES」を選択
  • パーティションテーブルのエラーは修正されました。と表示される。
    選択の余地は無いので先へ進む。
  • 通常のリカバリが始まる。
  • 再起動後、またハードディスクレイアウトエラーが表示される。
    [F1]を押して「IBM BIOS Setup Utility」を起動する。
    Select Security->IBM Predesktop Area->Access IBM Predesktop Area.
    と、たどり項目を「Disable」に変更する。
    [F10]→[Yes]で設定を保存し再起動
  • 再起動後エラーは表示されずリカバリ作業が続行する
  • OSが起動すれば無事終了。
補足
セキュリティを解除していると「ACCESS IBM」ボタンを押しても「Access IBM Predesktop Area」は見れない。
かわりにBIOS画面やブートセレクタへの選択項目が表示されるだけである。
再度、BIOS画面でセキュリティを「Normal」へ変更すれば、レイアウトエラーが表示されるものの管理画面を使用することができる。また、ダイアグ機能を使用したが問題無く利用できた。