技術書典2にサークル参加してきました

 予告通り、4/9に秋葉原のアキバスクエアで開催された技術書典2にサークルとして参加してきました。
 今回は、若干調子にのって印刷し過ぎた話とか、制作に関して少しレポしたいと思います。
 が、まず最初に、当日運営を頑張っていたスタッフの皆さんに感謝の気持ちを伝えたいと思います。とても、楽しかったです。ありがとうございます。
 そして、スペースにお越しいただいた皆様ありがとうございます。

様子など

 9:30頃に会場付近でお手伝いをしてくれることになっていた人と待ち合わせをしました。他のサークルさんが少し並んでました。この後すぐにサークル入場が始まって準備開始です。本来は10時からのところを準備を頑張って早めに開けてくれたそうで。流石です。  IMAG0750.jpg

 せっせこ準備をしてこんな店構えで皆さんのお越しをお待ちしておりました。
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 ぼやけて見にくいのですが、UDXの柱のサイネージで「技術書典2開催中!」という文字が表示されてました。なんか、凄いところでイベントやってるなーと改めて思いました。
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 なんと、これ以外写真が残っていないという状況でした。もう少し、会場を回りつつ写真撮ったり余裕を持ちたいという気持ちがありつつも、スペースに来てくれた方の対応をちゃんとしたい気持ちもあって結局ほとんどスペースにいました。まぁたいしてトークがうまくないのでたどたどしい説明を少しする程度なんですけどね。でも、「既刊を持ってます」と言っていただいたり、わざわざ質問しに来ていただいたりとあると、とても嬉しいです。それに買ってもらえたら「ありがとうございます」と直接言いたいです。
 

何を頒布していた?

 Qtというクロスプラットフォームフレームワークに関連した本を頒布していました。詳細は「技術書典2で「Qt Quickを使いこなすクロスプラットフォームUIプログラミング2 」を頒布します」を見ていただければと思います。
 Qtって過去だとGoogleEarthやSkypeとか、最近だとLINEのデスクトップ版で使われていたりします。あとは車のナビ的な位置にあるでっかいモニターで使われていたりします。あまり、表だってQt使っているよって主張されることがなくて目立ってないのが残念です。「何とか入ってる」くらいあると目立ちそうなのですけどね。

どれくらい売れたの?

 おそらくどこのサークルさんも気になるところだと思うので数だけですが。
 ・新刊は、100冊印刷で47冊売り
 ・既刊は、50冊印刷で38冊売り
 正直なところ、去年の来場者数が1200くらいで、今年は倍くらいは来るだろうし、Qtに興味を持っている人も相対的に増えるだろうと思っていましたが、甘かったようです。
 もともと4月末の超技術書典を見越して多めにと考えてはいたものの、新刊はQtを知っていて更にQt Quickを使ったことがあるという前提まで必要な内容だったので、数が出にくくなるのは目に見えていたのです。なんか発注するとき変な考えをおこしたようです。あわよくば完売したいとか考えていたようです。
 技術書典サイトの被チェック数が46なので、チェックしてた人は概ね買いに来てくれた感じでしょうか。

制作について

 技術系ではおそらく嫌われ者のWordを使ってます。Re:VIEWとか流行ってますしね。複数人で原稿をGitで管理とかするなら、テクブさんが公開しているシステム使ったりが便利だと思います。基本、ソロ執筆前提ですが参考になればと思います。

 使っているソフト
  ・Microsoft Office Word 2013(本文)
  ・一太郎 2015(文章校正のみ)
  ・JUST PDF 3(PDF版の出力)
  ・LeME(epub版の出力)
  ・しまや出版さんの「Wordをカンタン入稿」(プリンタドライバで入稿データを作ってくれる)
  ・Adobe Photoshop CC 2017(表紙のタイトルロゴ入れ)
  ・Microsoft Office PowerPoint 2013(チラシ)
  ・Inkscape 0.92.1(おまけ用PDF版ダウンロードカード)

 なんでWord使ってるの?って疑問あると思います。なので理由を列挙してみたいと思います。
  ・仕事でWordを使っているので慣れている
  ・初めて同人誌を作るときにしまや出版さんの上記のプリンタドライバがあると
   入稿データを簡単に失敗無く作れたので安心して入稿できた
  ・出来上がりの状態を見ながら編集をしたい
   (タグとかを見ながら編集が苦手。内容に集中したいのにノイズになる)
  ・図が直接描ける(出来上がりと似てますが)
  ・当初は一太郎を持ってなかったので文章校正機能が無いよりは全然マシだったから
  ・他の人にレビューしてもらうとき、OneDriveで共有してメモ機能で指摘してもらえて、
   相手がWord持ってなくてもWeb版で対応できて便利

 こんな感じでしょうか。他にもあった気がするけど。
 出版業界の人に言わせればWordで組版なんてするものじゃないって思っているかもしれませんが、ぼくレベルでは十分です。
 それに、ちゃんと使えば結構便利です。アウトライン・スタイル・相互参照あたりを押さえておけば、十分便利に使えます。この記事を読んでいらっしゃる皆さんは神Excelを指させるくらいでしょうから、きっと仕事では使いこなしていると思います。
 スタイルを使うと書式設定を一括管理できて変更も楽なので、本文に直接設定したりしないです。相互参照を設定しておけば、PDFやepubにするときに別の章や表とか図にリンクが張られるのも便利ですね。いろいろあると思うけど、ぱっと思い出せないなー。これくらいか?
 ただ、すでに書きましたが、複数人で編集するのは向いてませんし、差分も見にくく、バージョン管理がしにくいです。なので、LaTexやRe:VIEWを使うのも良いと思います。

 本文とは関係ないですが、今回の新刊では以下のフォントを使用しました。
  ・本文:JJS游明朝体 Pr6N L
  ・見出し、表、図:JJS游ゴシック体 Pr6N D
  ・ソースコード:Source Code Pro
 既刊では以下を使ってました。
  ・本文:IPAex明朝
  ・見出し、表、図:IPAexゴシック
  ・ソースコード:Source Code Pro
 個人的には、本文を明朝体、表や図の中ではゴシック体が読みやすいと思っています。本文がゴシック体は少し主張しすぎかなーと。ただ、商業誌でも本文がゴシック体の本はいくらでもあるので好みで良いと思います。

 表紙のイラストについては、以前からTwitterで付き合いのあるかわぐちけいさんに描いていただいてます(全部の本ではないですが)。
 ただし、イラストのみでタイトルロゴは自分で入れているため、今年はPhotoshop CCを導入しました。凄い捗りました。フリーでCMYKを使用できるソフトではKritaがあるのですが。ぼくには使いこなせませんでした。でも、Windows/Linux/macOSで動く優れものだったりしますし、KDEソフトなので内部でQtが使われていたりもします。
 ロゴについては、いつも凄い苦労しているのですが、とある作品のオマージュの気持ちでロゴの配色を決めたら凄い楽に進みました。配色大事です。
 ところで、技術書に萌え絵を使うのはどうなんだろう的な意見もあるようですが、ぼくがそうしたかったのだから仕方が無いとしか言いようがなかったりします。実際、「会社に置きづらいよ」って意見も直接聞いているので、損している部分はあるのでしょうけれど、仕方が無いのです。ぼくがそうしたいから。同人誌だし。

海外の反応

 実は、あったのです。
 



 どこで見つけてきたのか、技術書典前に出していた案内サイトを発見したようです。日本語でしか書いてないですが、今時はGoogle翻訳とかで何とかなってしまう感じなんですかね。
 そもそもQt Quickの本が少なすぎてすぐにヒットしてしまうのかも?
 Qtの中の人にも捕捉されていたらしいので、驚きを隠せない感じです。

 さて、とりとめもなく色々書いてきましたが、読んでいただいてありがとうございます。
 改めて、関係した皆様にお疲れ様と楽しかったですねとありがとうを。
 次回は超技術書典です。現場でぜひお会いしましょう!